『365日』野菜が収穫できる環境を沖縄で作る
県内初の水耕栽培システムを導入。
物語は2016年5月に始まる。
平野一家が沖縄県恩納村で、太陽光によるビニールハウス内での水耕栽培を開始。平野家のビニールハウス水耕栽培システムは、愛媛県(株式会社とーざいアグリhttps://www.tozai-agr.com)と高知県の企業が30年間に渡り改良を続け、ほぼ完成させたものを県内で初めて導入。さらに沖縄の気候条件に対応できるよう日々改良を続ける。
現在では、ハウス内温度が50度を超えても栽培可能なシステムが完成した。主にリーフレタスを365日栽培し、直売所や大手スーパー・かねひで、コープおきなわ等で販売し好評を得ている。
VEGE平はこんなとこ
700 坪の水耕栽培ハウス
沖縄の気候に適したハウスを目指して
700坪の広大な土地に広がる平野式ビニールハウス。365日、天候に左右されることなく野菜を収穫ができるよう、改良を加えたハウスは、LED照明などの人工光と比べて、設備投資やランニングコストを低く抑えることができる。
このシステムによって製造したレタスは一般のレタスと違い、苦味が無く柔らかいのにシャキシャキした食感で、小さなお子様にも大好評。
また、ドレッシング等と相性も良く、冷蔵庫で2週間以上保存可能である。
老若男女が安心して働ける環境づくりを目指して
〜人生を変えた中村氏との出会い〜
平野一家とは「恩納の駅」での出会いを通じて交流があった、中村正人が運営に携わるようになったのは2017年。
2012年に沖縄に居を構えた中村正人。
ある日、娘夫婦がオーナーである「おんな食堂」で
いつものように平野氏と盃を
交わしているときに
「平野式ビニールハウス水耕栽培」の
さらなる拡張の夢を語られる。
安全な食を重んじオーガニック商品スーパー/カフェ「グリーンリーフ」の経営参加もすでにスタートしていた中村。
常々サトウキビ畑に囲まれて生活する中、顕著にサトウキビ畑の休耕地が増えていることが気になっていた。
常々サトウキビ畑に囲まれて生活する中、顕著にサトウキビ畑の休耕地が増えていることが気になっていた。
ヒアリングの結果、サトウキビの収益率が低下し、世代交代による跡継ぎの不足が原因だと知る。
平野氏から事業の可能性をプレゼンされた中村は、 「平野式ハウスが、様々に絡まる問題を紐解くきっかけになるのではないか!」と考え「 株式会社ひらのや」 2018 年 2 月 23 日設立。
平野氏から事業の可能性をプレゼンされた中村は、 「平野式ハウスが、様々に絡まる問題を紐解くきっかけになるのではないか!」と考え「 株式会社ひらのや」 2018 年 2 月 23 日設立。
野菜事業部『VEGE平(ベジへー)』を立ち上げ、さらなる「平野式ハウス」事業の拡大を目指している。
平野式ビールハウス水耕栽培の地域貢献の可能性
年々増える休耕地に、平野式ハウスを建設し土地の活用を促す。
世代交代による跡継ぎ不足のサトウキビ畑の休耕地を活用し、平野式のビニールハウスを建設することにより、それが代々農地を守る地主さんへの貢献となり、休耕地増加による赤土流出も防止できないだろうか、と考える。
ただし土地を水平にする造成費用がかかる為、その問題を解決すれば土地活用が実現する。
高齢者になっても農業が続けらる環境を作る
沖縄だけではなく農業従事者の高齢化が進み、重労働が困難になる。
平野式ハウスであれば、7時〜11時の4時間労働、土日休み、室内での作業、中腰にならない等々、高齢者に優しい労働環境が作れる。同じく、世代交代による跡継ぎの不足についても、この労働環境であれば若い世代の就農を促ことができ、指導も難しくない。(実際、長男(平野尚也)が内地から沖縄に戻りリーダーシップをとり始める)さらに中村の想いは老後の雇用創出に至る。
近い将来起きる海外からの安価な労働力の流入、テクノロジーの進化によって消えていく職業(従来の引退後の雇用先)という現実に対し、長く信頼関係を築いてきたミュージシャンやパフォーマー、スタッフの老後の雇用を手助けできるのではないかと考える。